ものづくり日本大賞受賞者

　食用油の製造工程で大量に発生する副生油（廃棄油）を、市販の水処理用分離剤を使用し、簡便かつ温和（50℃以下、大気圧）な方法でバイオ燃料に変換すると同時に、原料に含まれるスーパービタミンEやバイオパラフィンなどの機能性成分を高純度で取り出せるイオン交換樹脂法を開発。従来の蒸留法と比べ、エネルギー消費量は95%削減、生産性は20倍向上、廃棄物はほぼゼロという画期的な製造プロセス。資源循環型社会の実現と経済性の向上を両立すると同時に、人々の健康長寿に貢献する。米油以外に大豆やパームなど様々な廃棄油を利用でき、幅広い分野での応用が期待される。