内閣総理大臣賞
製造・生産プロセズ部門

樹脂成形技術の高度化により実現した画期的な内視鏡用「洗浄吸引カテーテル」の開発

受賞者 大日 常男 :他3名
所属企業等 山科精器株式会社 :他1団体
所在 滋賀県栗東市

受賞理由

中小企業の異分野展開、医療分野進出の理想例。ユーザーたる医師との連携、薬事法承認不要の「クラス1」からのビジネス参入、販路としての既存チャネルの活用などに優れている。また、自動車製造装置の開発・製造で培った設計・精密加工技術を応用し、精密プラスチック加工に転換するなど、当社ならではの技術的基礎も成功を支えた。

案件概要

  • 試作は金属加工で培った切削加工、量産は高度な射出成形技術を用いて、超薄肉樹脂に多数の微細側孔を設けたノズルの成形に成功し、世界初の軟性内視鏡用洗浄吸引カテーテルを実現。
    全周囲から洗浄・吸引が可能で、吸引時の視野が維持されるため組織の誤吸引がなく、より安全・迅速・低侵襲な内視鏡治療が可能に。医師の技量に依存しない手技の標準化にも貢献。
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