第4回受賞者

内閣総理大臣賞

超極細生糸を使用した世界一薄い絹織物の開発
先染の難しい極細絹糸による世界一薄く、軽い絹織物の商品化に成功。川俣町の伝統技術である絹織物を活かしつつ、ウェディングドレス等の高付加価値商品を開発。
欧州の有名アパレル企業とも契約を結ぶなど、海外にもその販路を拡大。

齋栄織物株式会社 代表取締役社長 齋藤 泰行さん

受賞者の声

福島の絹織物環境は、時代の流れの中で厳しい環境にあり、また大震災によって今まで経験のない大きな打撃を受けました。そんな中、ものづくり日本大賞の吉報をきっかけに、福島産地がピンチをチャンスに変え復興の光になれば、この上もない喜びです。
大震災の後、『いったいどうなるんだ』という状態でしたが、多くの皆さんの協力と絆によって仕事を前に進めることができました。我社は、毎年一歩、一歩前だけを見つめて新しい織物の開発を行ってきました。
「内閣総理大臣賞」という連絡を受けた時、まさか?我社がと耳を疑いました。
今まで、培ってきた努力が認められたのだと、社員一同そして産地の方々と喜びをかみしめました。
福島産地は軽目羽二重の産地ですが、その中で先染織物技術と超薄絹織物の融合ができたことは、伝統と新しい文化の融合だと社員を褒め、多くの協力者の方々に心より厚く御礼申し上げます。また、ものづくりには、多くの人々の心の絆があるということも肝に銘じ他社よりも新しいものづくりに希望をもって再度挑戦して参ります。
そして、たくさんの人々に川俣シルクの良さを分かってもらえたらと考えております。

受賞者(代表) 齋藤 泰行(代表)、齋藤 栄太、菅野 清二、大川 聖、中村 修一、冨樫 千枝、佐藤 登喜子、髙橋 京子、岡部 琴恵、齋藤 真弓
所属企業等
●齋栄織物株式会社
先染シルク織物を展開するメーカーとして、さまざまな加工を施した商品が出回る中、あくまでプレーンでフォーマルな商品を生産し販売している。
日本の伝統文化である和装を中心とした高級感あふれる技術を、フォーマルドレスやウエディング市場へ取り入れ、独自の企画力を活かし、市場性・話題性に富んだ商品を提案している。
環境にもやさしい絹織物を「人の手と人の和」の理念のもと、人の温もりの感じられる国産絹織物の美しさや素晴らしさを伝えている。
受賞案件に関する問い合わせ 齋栄織物株式会社
(福島県伊達郡川俣町大字鶴沢字馬場6番地の1)
本社工場 常務取締役 齋藤 栄太
E-mail info@saiei-orimono.com
電話 024-565-2331

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