第4回受賞者

内閣総理大臣賞

レアメタルを画期的に削減し、錫を微量添加した次世代汎用ステンレス鋼の開発
従来、鋼の製造性を阻害する不純物とされてきた錫を微量添加することで、レアメタルの使用量を大幅に削減した次世代汎用ステンレス鋼を開発。
原料コストの低減と同時に原料価格変動による影響を軽減。また、耐食性・加工性にも優れ、従来の汎用鋼と同様に、幅広い用途への適用が進んでいる。

新日鐵住金ステンレス株式会社 研究センター 薄板・自動車材料研究部 上席研究員 秦野 正治さん

受賞者の声

FWシリーズは、微量の錫を添加するという前例のないアプローチによってレアメタルであるクロムやニッケルの節減を可能としたステンレス鋼です。本鋼は、研究開発以降、実生産規模での製造課題をメンバーの総意と現場の技術力を持って短期間のうちに克服して商品化に成功しました。
今回、こうして「ものづくり」の観点から栄誉ある受賞に至りましたことは大きな喜びと同時に責任を感じております。レアメタル節減という本鋼の商品コンセプトは、省資源・環境負荷低減の視点からも高い市場評価を頂いております。
今後は、益々多様化するお客様のニーズに応える改良と進化に邁進し、ステンレス鋼で社会に貢献していきたいと思っております。

受賞者(代表)
●新日鐵住金ステンレス株式会社
秦野 正治(代表)、石丸 詠一朗、福元 成雄、橋本 聡、山岸 昭仁、大村 圭一、平松 博之
●新日本製鐵株式会社
福田 章宏、藤谷 真、坂本 健太郎
所属企業等
●新日鐵住金ステンレス株式会社
2003年10月、新日本製鐵株式会社と住友金属工業株式会社のステンレス事業を分割・統合し発足したステンレス業界のリーディングカンパニー。
薄板、厚板、棒線といった多様な品種を生産し、国内生産の約3分の1を占める。
世界のステンレスメーカーが巨大化し国際競争が進展する中、規模・競争力とも日本を代表する同社は、研究開発力と商品開発力を強みにグローバル市場に挑戦し続けている。
受賞案件に関する問い合わせ 新日鐵住金ステンレス株式会社
(東京都千代田区大手町二丁目6番1号)
営業本部フォワード営業推進班 担当:加賀
E-mail fw@ns-sc.co.jp
電話 03-3276-4816

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