- 液晶露光装置において、複数の露光用レンズを精度よく2列に並べ、各レンズの露光パターンを滑らかにつなげることのできる「マルチレンズ・アレー方式」を開発。
大きな面積を一回で露光できるようになり、従来の液晶露光装置では困難であった液晶パネルの大画面化に対応するとともに、大型パネルの高品質・効率的生産を実現。
本露光方式は、検討を始めてから装置の実現までに10年を要しました。その後、さらに10年かけて大型ガラス基板への対応や性能向上を図ってきました。この間、ノートパソコンが普及し、テレビはブラウン管から液晶パネルに置き換わりました。いずれも大型液晶パネルが量産可能となった成果であり、本方式はこの液晶パネルの発展の一端を担えたのではないかと考えています。
本方式は日本が培った光学技術と精密技術の結晶と言えるでしょう。本方式が日本の「ものづくり」として高く評価頂いたことは大変光栄であり、本方式の開発に関係した方々と共に受賞を喜びたいと思います。今後もものづくりの発展を通して社会に貢献できるよう努力していきます。
受賞者(代表) | 松浦 敏男(代表)、田中 正司、浜田 智秀、柳原 政光、楢木 剛 |
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所属企業等 |
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受賞案件に関する問い合わせ | 株式会社ニコン (東京都千代田区有楽町1-12-1) 広報・IR部広報課 電話 03-3216-1032 |