- 回転炉床式還元炉と呼ばれる製鉄設備を使って、亜鉛などの揮発性不純物を含む製鉄ダストをリサイクル処理する技術を開発。
高強度還元鉄と粗酸化亜鉛を分離回収する高生産性プロセスを確立すると同時に、省資源化・省エネルギー化も実現している。
優れた環境技術として海外他社にも技術供与を行っている。
以前からも製鉄業ではリサイクルが進められていましたが、本技術以前には、製鉄ダストなどの「汚い」原料での還元鉄製造の成功例はなく、新技術として製鉄技術と廃棄物処理技術の融合を目指しました。
また、一般にリサイクルは費用がかかるが、これでは不況時に継続できないため、亜鉛回収や省エネルギーなどで利益の出る技術を狙いました。
このような目標でしたので、設計時に課題を十分に検討しましたが、操業開始後も多数の問題点が出ました。実行時に、これを一つ一つ潰しながら、製鉄所の生産工程に組込めるプロセスにできたのは、受賞者の努力だけでなく、現場の方の貢献が重要な要素でした。これが日本製造業の強みと実感しました。
受賞者(代表) | 茨城 哲治(代表)、織田 博史、廣松 隆、伊藤 直行、川口 卓也、若木 明徳、大塚 一、高橋 茂樹 |
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所属企業等 |
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受賞案件に関する問い合わせ | 新日本製鐵株式会社(東京都千代田区丸の内2-6-1) 総務部広報センター 鈴木 聖人 E-mail suzuki.masato@nsc.co.jp 電話 03-6867-2135 |