第2回受賞者

内閣総理大臣賞

研削盤による加工だけで大型望遠鏡用の鏡を高速に仕上げる超精密工作機械を開発・実用化
天文台の大型望遠鏡に使われる集光レンズの鏡面加工には、従来は砥粒で磨くラッピングという加工法が用いられてきたが、加工には時間がかかり、ものによっては1年も要した。しかし、同社が超高精度な位置制御を行いながら砥石で削る研削盤を開発したことで、複雑な非曲面レンズの超高精度な研削加工が可能になり、製作期間は一カ月程度に短縮された。ハワイのすばる望遠鏡にはシュミットレンズと呼ばれる赤外線観測用のレンズが組み込まれているが、このレンズも同社の工作機械だけで研削加工されたもので、形状誤差は200nm(ナノメートル)、面粗さは50nmに抑えられている。最近では日本の名だたる精密機器、電子機器メーカーで同社の工作機械が使われ、精巧で故障が少ないという日本製品の評判を支えている。

(株)ナガセインテグレックス 専務取締役 工場長 山口政男さん

受賞者の声
受賞者(代表) 山口 政男(代表)、長瀬 幸泰、宇野 剛史、野口 典孝、板津 武志、郷 泰幸、木村 吉行
所属企業等
●(株)ナガセインテグレックス
10nmの面粗さ精度を加工機で出す技術は、日本の最先端企業が必要とする技術になっている
【岐阜県関市】

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